ぐらんりんくのなんだりかんだり

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民間学童保育のススメ

2022.04.08

ブログ なんだりかんだり通信 no.1

通信とは…

人間が自然にもっている発声能力や聴覚、身ぶりなどを認識する視覚などによって直接に情報を伝えうる距離的な限界を超え、なんらかの道具や媒体を使用して意志、情報、感情などの交換を行う知的な活動。

コトバンクより

「通信」という言葉が思いのほか深い意味を持っていると知ったので、ブログ名にしてみました。不定期になるとは思いますが、思うところを書いていきたいと思います。

 

ー民間学童保育のススメー

「児童館(児童クラブ)は基本、ほったらかし」
「子どもが行きたがらなくて、2年生からかぎっ子」
「宿題や勉強には関わりませんとはっきり言われた」
「話が通じない」

 

公設の児童クラブを見学したり、通わせたりしている保護者の方々から上がった言葉です。
公設の児童クラブ運営者としては心外だろうと思いますし、当施設も民間とは言え、仙台市の児童クラブ事業推進課の管轄下にある事業者ですので、こういった声を発信することは想定外のことを懸念しますし、当然躊躇します。

 

しかし、書こうと思います。
なぜなら、よく考えれば当たり前とも言えて、できることには限界があるはずだからです。

 

仙台市に限った話をすれば、月額利用料は3,000円です。1か月20日で計算すると、1日あたり150円です。150円で子どもひとりを預けているし、預かっている計算になります。

 

そもそもこの金額設定がおかしい。

 

当然、利用者としては国や市から恩恵を受ける権利はありますし、この金額設定しかないのですから、それを受け入れているだけのことです。非はありません。

 

でもこれが本当に、児童の健全な育成のための費用負担として適正な金額なのだろうか、ということは関わる全ての大人たちが再考する必要があることではないでしょうか。

 

ぐらんりんくの月額利用料は週4日以上の場合、30,000円です。1か月20日で計算すると、1日あたり1,500円です。適正と思うか否かは、利用した保護者だけが決められることです。

 

ある1年生のお子さんは、入学前にひらがなで自分の名前が書けるようになりました。
ある1年生のお子さんは、保護者の方が準備したちょっと多いかなと思うくらいのプリントを、1時間以上意欲的に取り組んで、全部終わらせました。
どちらの保護者の方もとても喜んでいらっしゃいました。

 

公設の条件の分かりにくさや申請の煩わしさなどを回避するために利用するという方、子どもの登下校が心配で、送迎してもらえる安心感がありがたいという声もいただきました。何に価値を見出すかは自由で、様々な考え方があり得ます。

 

しかし、公設の最大の魅力である金額の安さ、つまり、1日150円払うだけで、1日働くことができてその分の収入を得られるという事実は、価値がどうのこうのではなく、ありがたい話にしかならないと思います。

 

だからこそ、やっと増えてきた民間の学童保育施設を見て回って、比較して、お子さんのために、費用対効果を見極めてほしいと思っています。

 

そしてもうひとつ。絶対に、「貯蓄ができるのは子どもが小学生のうち」です。
大きくなればなるほど部活や習い事、教材などでの、出費の項目が増えてしまいます。友人と遊びに行けば買い物や遠出するための費用は桁が変わります。

 

そのためには、「寂しい思いをさせている」という幻聴にとらわれることなく、しっかり働いて稼いで、お子さんが小学生のうちに貯蓄額を増やしていっていただきたいと思います。
(こう書くと専業主婦(主夫)の方を否定しているように思われるかもしれませんので書きますが、パートナーがしっかり働いて稼いでくる環境づくりは有給であるはずです。)

 

また、できるだけ小さいころから習い事や学習教材にお金をかけた方が良い(かけたい)と思っていらっしゃる方も多いことと思いますが、小学生のうちは海のものとも山のものとも分からないものにお金を費やしているということを念頭においていただくことをお勧めいたします。
子どもは小さければ小さいほど、純粋に、親の期待に応えようという気持ちを持つものです。それが自分の意思なのか否かも分からず、プレッシャーという言葉も知らずに。

 

自分の意思が明確になり、自分の責任で様々な選択ができるようになった年齢のときに、惜しみなくとは言わないまでも、費用面ではできるだけサポートしてあげられる状態にあることの方が、より有意義ではないかと思います。
小学生のうちは、学習の習慣づけと学校の授業で遅れないこと、つまずいても前に進めるようにフォローしてあげること、まずはそれが大事なことではないかと思っています。

 

入学おめでとうございます。子どもたちの歩む道が、多くの光に照らされますように。

 

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