ぐらんりんくのなんだりかんだり

代表のブログやイベント、独自の取り組みなど、随時更新しています。

夏休みの過ごし方

2022.07.20

なんだりかんだり通信 no.2

不定期更新と言いながら、早速更新が滞ったなんだりかんだり通信。もう少しがんばります。

 

ー夏休みの過ごし方についてー

以前、冬休みに来所した4年生の男の子が、とにかく「楽しかった」を連発して帰宅し、保護者の方からも、ぐらんりんくで過ごした様子を楽しそうに話してくれたと報告いただきました。

それを受けて感じたことは、学校では遊びを教えてもらったり、遊んだりする時間は少なく(学校とはそういう場所なので)、塾や習い事に通うようになると、限られた時間の中で遊ぼうと思っても、「どうやって遊ぶと楽しいのか」を知る機会が少ないのだろうと、今更ながらに実感しました。

 

子どもたちだけで楽しそうに遊んでいるようでも、どこかで大人が介入して多少の調整や補助をすることで、より楽しく遊ぶことができるようになります。特に低学年のうちは、どの子も「負けたくない」や「自分優先」の傾向はあるもので、ちょっとズルしたり、意地悪してみたり、そんなこともよくあることです。そういうときには、大人の目と声がけがとても大切です。叱るということではなく、自分はどうしたいのか、相手はどう思うのか、を整理して、自分で感情をコントロールできるようになっていかなければなりません。

 

叱るときに「相手のことを考えなさい」という声がけはよくあると思うのですが、意外と、「ズルや意地悪をした時の気持ち」、つまり、「自分はどうしたかったのか」を聞いてあげられていないと思いませんか?

ズルや意地悪=悪いこと、と教えるのではなく、その気持ちを聞いてあげて、否定せず、「そっか。でもそれだと楽しく遊べないよ」とか「次の順番の時にはそれは無しね」というようにまずは一度受け入れてから、それをするとどうなるのかということや、今回は特別許されたけど、次は許してもらえない、という先を想像させることで、反発してエスカレートしていく感情をセーブしやすくなります。その瞬間の感情や目の前の事象にしか意識がいかなくなってしまうことは、大人でもあることですよね。

 

また、新型コロナの弊害も大きく、友達の家にいって遊んだりすることはかなわず、自宅で遊ぶのは兄弟姉妹か保護者のみ。そのような環境では、順番を守ったり、協調したり、チームや個人戦で順位を競ったりということが実現しにくいものです。

よく、家では言うことを聞かない、ということを耳にしますが、それは当たり前で、「慣れ」の中で自制心を働かせることは大人でも難しいことです。「よそいきの顔=協調性」とそれを開放できる場所や瞬間の両方がバランスよく整うことで健全な心の成長につながっていきます。

 

放課後児童支援員の専門性は「子どもの健全な育成と遊び及び生活の支援」と定義づけられ、テキストでは遊びが子どもの成長にいかに大切であるかということが何度も記載されています。

長い夏休み。友だちや慣れない環境での遊びの時間をたくさんつくって、心の成長につなげていってほしいと思います。そんな機会として、ぐらんりんくもどうぞご活用ください。なお、必ず学習の時間も設けますので、その点はご安心ください。

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